看護師一年目の奮闘②

看護師一年目の奮闘②

霊感は無くても怖いものは怖い

(前回の引き続き)

先輩からの理不尽とも取れる厳しい指導もさることながら、他にもキツイ事があった。
一年目の看護師の役割の中に、患者さんがお亡くなりになられた際、ご遺体をお運びするストレッチャーを霊安室まで取りに行くという役割があった。
平気な人は、何でもないことだが、私は暗いところが異常に怖いのだ。
昼間でも怖いのに、深夜の霊安室なんて、とんでもない。

しかも、霊安室は地下にあり、隣は解剖室となっている。昼間でも薄暗く、風の音なのか、ヒュ〜〜、ゴーーという音と、お線香の臭いが染み付いている。

夜勤帯でお亡くなりなれば、先輩2人と私の3人で夜勤をしている為、付いてきてくれる同期も居ない。

もちろん、病棟にストレッチャーはあるが、ご遺体をお運びする際は、霊安室に置かれているストレッチャーを使用するという病院のルールがあった。

ただ取りに行けば良いだけではなく、ある事を確認しなくてはならず…

次へと続く。

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