看護師一年目の奮闘①

看護師一年目の奮闘①

天使なんていない

看護師に感じた、あまりにも大きなギャップを私は今も忘れられない。
最初に感じたのは、看護学生時代の実習の時だ。
私の思い描いていた看護師とは真逆で、白衣の天使なんて何処にもいなかった。

私が看護学生だった当時は、実習生への当たりはかなりきつく、話もまともに聞いてくれない。
脱落していく子も居た。私も泣きながら耐える日々で、精神も崩壊寸前だった。
しかし私は、そんな環境でも後戻りはできないと踏ん張り、クラスメイトと励まし合い、どうにか看護師免許を取得することが出来た。

だが想定はしていたが、看護師として働き始めても、看護師一年目への当たりはきつかった。
そこはまるで軍隊の様だった。

朝、ナースステーションに入る際の挨拶は、ナースステーションに行き渡る様な大きな声で行い、深夜勤務のリーダーが「申し送り始めます」と言えば、「お疲れさまでした!」と一年目を筆頭に声を出す。
申し送りの間は、電話、ナースコール、機器のアラーム対応等の対応は一年目がしなければならない。
が、しかし一年目は、自分がその日受け持つ患者の申し送り内容は必ず聞き、申し送り終了後に日勤リ-ダーに、報告しなければならない。
抜けがあると叱責され、電話、ナースコール、機器のアラーム対応等の対応の為に聞き逃したとの言い訳は通用しない。
また、一年目は休憩時間も休憩室には入れてもらえず、椅子にもろくに座らせてもらえなかった。
この様に書ききれないほど、理不尽なことだらけだったが、同期の仲間と協力しながら耐える日々を送った。

現代はパワハラという言葉がうまれ、改善しつつあるが、白衣の天使とは患者さんに対してだけで、同業者に対しては、優しさの欠片もなかった…

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